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2019/04/25

タリージェ錠(第一三共株式会社)

テーマ:勉強会memo

【担当】かいてき調剤薬局 六軒家店&本店
【講師】小野薬品工業株式会社

《投与期間制限医薬品に関する情報》
本剤は新医薬品であるため、厚生労働省告示第107号 (平成18年3月6日付、一部改正) に基づき、2020年2月末日までは、投薬は1回14日分を限度とされている。

名前の由来:
Targeting を由来とした“Tar”、Ligand を由来とした“Lig”を組み合わせ、「タリージェ (Tarlige)」とした。

有効成分:ミロガバリンベシル酸塩
申請者:第一三共

▽タリージェ錠2.5mg、同錠5mg、同錠10mg、同錠15mg
効能・効果:末梢性神経障害性疼痛
用法・用量:通常、成人には、ミロガバリンとして初期用量1回5mgを1日2回経口投与し、その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し(副作用軽減のため)、1回15mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により1回10mgから15mgの範囲で適宜増減し、1日2回投与する。(MAX30mg/日)


末梢性神経障害性疼痛とは

  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)
  • 糖尿病性末梢神経障害性疼痛(DPNP)
  • 三叉神経痛
  • 手根管症候群
  • 手術後疼痛
  • 腫瘍による神経圧迫

など。

  • タリージェ錠5mg:107.70円
  • リリカOD錠75mg:111.50円

初期~維持量
初期投与量があり、1週間かけて増量していくのは眠気、めまいの発現を抑えるため。
中止時の減量
タリージェ、リリカともに減量時は離脱症状に注意し、徐々に減量する。リリカは1週間以上かけてとの記載があるが、タリージェは期間の記載なし。


作用機序:α2δ(アルファ2デルタ)リガンド。作用機序は、国内販売されているリリカと同じく、電位依存性カルシウムチャネルのα2δサブユニットに結合するもの。それにより痛みに関与する神経伝達物質の過剰な放出を抑制し、効果を発揮すると考えられている。
タリージェはα2δに結合して作用を発揮するがα2δ-1とα2δ-2のうちα2δ-1に特異的に結合する。リリカは脳に多く分布するα2δ-2にも結合する。→リリカに比べて傾眠等の副作用が少ないのでないか?

『特徴』
国産であること。
投与1週間目から効果を発揮
命に関わる副作用が見られなかったこと
『その他』
1回5mgをずっと継続でも問題ないのでは・・
粉砕→4WまでであればOK
腎代謝であるが副作用に肝機能障害あり。ただ重大なものはなし。

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